Project Research
プロジェクト研究について
情報理工学科・情報通信学科では,研究室に本配属する前の3年時に,研究室での研究活動の体験ができるプロジェクト研究の制度があります.プロジェクト研究は,各研究室の研究分野,もしくは各研究室が提示するプロジェクト研究テーマに興味を持ち,4年生の研究室配属に先立って研究室での研究活動を体験したい学生を対象とした科目です.一学期間,希望研究室でプロジェクトを展開し,発表会を行います.他の授業科目との両立が十分可能な学生を対象とします.受入定員やテーマのマッチングの事前確認のために,履修希望者は,事前に希望先の教員にメールで希望を連絡の上,メールで受け入れ可否の返答をもらってください.必要に応じて面談をしてください(笠井研究室では必須です.).
通常の科目と並行して履修する必要があるので,学生の皆さんにとって負担になると思いますが,この機会を積極的に利用することをお勧めします.研究室によってその内容は大きく異なると思いますが,研究室選びを行う上で必要な情報収集を行うための有効な手段の一つになると思います.研究室や教員との相性を知るための重要なツールとなるものと思います.
笠井研究室におけるプロジェクト研究の受け入れ方針
- 期間
- プロジェクト研究の主旨に鑑み,より多くの学生が研究室選びの情報収集の機会を得ることを目的として「半期(半年)」を原則とします.
- 従って,プロジェクト研究Bでは,プロジェクト研究Aを受講していない学生を優先します.
- ただし,以下のように対応します.
- プロジェクト研究Bの希望者が定員(以下)を下回るとき,定員までプロジェクト研究Aの受講生を受け入れます.
- プロジェクト研究Aで行った研究を継続して行う必要があると教員が認めた場合は,プロジェクト研究Aの受講生を優先して受け入れます.
- プロジェクト研究Aを受講した学生でプロジェクト研究Bを受講できない場合でも,研究を継続したい学生(例:研究成果を学会発表したい学生)は,別途教員に相談してください.柔軟に対応&支援します.
- 定員について
- 研究指導の観点から 6名 を限度に受け入れます.
- 受け入れ基準
- 教員との面談(必須)を実施を経て,以下の点を考慮して受け入れるかどうかを判断します.
- プロジェクト研究の主旨を理解していること.
- 研究室の研究テーマに興味をもっていること.
- ゼミに参加し,与えられた課題を進めることができること.
- 教員との面談(必須)を実施を経て,以下の点を考慮して受け入れるかどうかを判断します.
履修までのステップ
- 学生から教員へメールで履修したい意思を伝える.
- 教員と面談を実施する.
- 教員は受け入れの判定を行い,その結果を教員から学生に伝える.
- 受け入れを承諾された学生は,プロジェクト研究科目の担当教員からの指示に従いプロジェクト研究の履修の科目登録作業を行う.
笠井研究室におけるプロジェクト研究の進め方
その時点での研究室の研究テーマや,プロジェクト研究を履修する学生の希望に依るところが大きいと思いますが,笠井研究室では以下の方針で進めたいと考えています.
- 科目の進め方について
- 1-2週に一度,打ち合わせ(ゼミ)を通して進捗確認をします.
- 研究室での作業ができるよう,机及び研究環境(PC等)を提供します.
- 研究テーマについて
- 研究室のテーマについてある程度理解した上で履修選択していると思います.
- 教員(や研究室所属学生)から,いくつかの候補のテーマ(論文)を提示します.
- 履修学生は,提示された候補のテーマから,希望に近いテーマを選択していただきます.
- 研究の進め方について
- 開始時に,基礎ゼミ(集合・位相・線形代数・微分積分,確率・統計,機械学習基礎,最適化理論基礎,等)を実施し,必要な数学基礎について復習する.
- 選択されたテーマに関連する論文(英語)を調査し理解する.
- 関連するソースコードを実行しながら,コードの内容を理解する.
- 具体的に取り組む内容については,上述の活動を通して掘り下げていきます.
- 研究の目標(ゴール)について
- 新しい手法の提案
- 提案手法のコード実装
- 提案手法の数値実験及び評価
- 既に提案された手法の実装や比較評価実験 等
- プロジェクト研究としての目標(ゴール)について
- 半年という短い期間ですので,出来る限り成果が出やすいテーマ(手法)を通して「研究活動の1サイクルを体験する」ことを目標にしたいと思っています.
- 具体的には,(i) 既存手法の技術的問題点の洗い出し,(ii) 改善手法の検討&提案,(iii) 数値実験による評価,のサイクルを体験していただけるように,研究室側は努力したいと思います.
- ただし,学部3年生は講義や実験でプロジェクト研究の時間を十分に確保することができない場合が多いので,論文の理解や分野で必要となる基礎的な知識(数学など)の習得をゴールとしても良いと考えています.
- 一方で,学会発表を希望する意欲的な学生については,論文投稿から発表練習,学会参加・出張まで支援します.
- 受講は,原則,半期(半年)とし,通年での受け入れは行いません.